工務店のイベントでの集客~具体例からわかるメリットと成功のポイント

工務店のイベント

工務店が新規顧客を獲得するためのマーケティング手法として、地域を巻き込んだイベントによる集客はとても有効です。どのようなイベントを開催すると、集客につながるのでしょうか?イベント開催の効果や、工務店のイベントの具体例、イベントを成功させるためのポイントなどを紹介していきます。

イベントでの集客

イベントマーケティングとは、イベントの開催を通じて顧客との接点をつくり、会社自体、あるいは商品やサービスの周知を図るマーケティング手法をいいます。
ネットでの集客が主流となってきている時代に、「イベントでの集客は古いのでは?」と思うかもしれません。しかし、ネットで伝えられる情報には限界があり、実際に見聞きするよりも、伝えられる情報は薄まってしまいます。一方、リアルな体験の場となるイベントを継続して開催すると、自社や商品、サービスについて深く知ってもらえ、見込み客の形成に寄与します。また、イベントの開催は、自社の商品やサービスに興味を持つ人に、直接アプローチできる手法でもあります。
こうした理由から、イベントの開催による集客は、地域密着でお客様の身近な存在であるべき工務店に向いたマーケティング手法なのです。そこで、工務店のイベント開催の具体例を紹介していきます。

リフォーム相談会

リフォーム相談会

リフォーム相談会は、主にリフォームを検討している層に向けたイベントです。リフォームをしようと漠然と考えている人などに対し、どの程度の費用が掛かるのか、リフォームではどんなことができるのか、建て替えとリフォームのどちらが良いといった、住まいやリフォームにまつわる悩みや疑問に対応します。リフォーム相談会を通じて、具体的な見積もりやプラン作成の依頼があると、受注につながる可能性が高まります。

地域密着型のコラボレーション

地域密着型のイベントや地元企業とのコラボレーションによるイベントは、まだ、住宅の新築やリフォームを考えていない潜在顧客層への認知を高める効果が期待できます。地元企業とコラボレーションして、人気店に出店を依頼すると、そのお店のファンを呼び込む効果も生まれます。
また、こうしたイベントの開催にあたっては、予約なしでも参加できるコーナーを用意すると、地域の人が気軽に訪れやすいです。

ファミリー・子どもが喜ぶイベント

ファミリー・子どもが喜ぶイベント

ファミリー層は住宅の新築やリフォームのメインターゲットであり、イベントの開催は潜在顧客の育成に大いに役立ちます。

  • DIY教室

DIYに関心のあるファミリー層は多く、自社や協力会社の職人のプロの技を見せることで、お客様との距離を縮められるメリットがあります。また、夏休みに開催するイベントでは、子どもの宿題の工作として活用できるものを取り上げるとよいでしょう。

  • プレゼント・抽選会

地域の人やお得意様に向けた感謝祭などのイベントでは、来場者プレゼントを用意したり、無料抽選会を催したりすると、ファミリー層の集客につながりやすいです。

工務店イベントの実例

工務店が開催して人気を博したイベントの実例を紹介します。

<事例①>

1000組以上が来場したイベントの柱となったのは、20店舗を超える地元の人気店によるマルシェと子どもの大工体験です。マルシェでは有名店のケーキデコレーション体験が人気を博し、立ち見まで出るほどの盛況でした。また、子どもの大工体験では職人が指導を担い、500人もの子どもが参加。体験型のイベントが多くの人の集客につながったといえます。

<事例②>

住宅の性能を落とさずに建築コストを抑える方法など、マイホームづくりのコツに関するセミナーは、何度も繰り返して開催される人気のイベントとなっています。限られた予算でできるだけ良いマイホームを建てたいという思いに応えていることが理由です。

イベントでの集客のメリットとデメリット

イベントによる集客は、自社の商品やサービスに直接触れる場を作れることが最大のメリットです。チラシやWebによる広告展開では、社員の人となりまでを判断することはできません。地域密着型の工務店では、会社の技術力はもちろんですが、イベントを通じて親しみを持ってもらうことが大切です。また、住宅の新築やリフォームに関心のある層に直接アプローチできること、イベントへの参加によって自社や商品のことが記憶に残りやすいこともメリットに挙げられます。
一方で、イベントの開催には、手間やコストが掛かることがデメリットです。イベント自体の運営費用はもとより、大きな規模のイベントの開催にあたっては、周知を図るための広告費用が必要になるケースもあります。また、社内の人材が会場の手配や企画、必要な資材の発注に時間を割かれたり、自社の人的リソースが足りない場合には、アルバイトの雇用などによる人件費が発生したりします。

イベントでの集客のポイント

イベントでの集客のポイント

イベントでの集客のポイントと、特に子ども向けのDIY教室がおすすめとなる理由をまとめました。

<ポイント>

  • 定期的に開催する

工務店の規模に関わらず、集客方法として活用しやすいです。

  • 重点エリアを変えずお知らせする

同じエリアで継続して行うことで認知度が確実に向上します。

  • 継続できる範囲で予算を組む

自社の規模に合わせた予算組みを行い、無理のない体制で継続していくことが大切です。

  • 配布のチラシと公式HPを連動させる

チラシを見た人はホームページをチェックする可能性が高いため、チラシで告知したイベントの情報はホームページにも掲載しておきましょう。

  • 口コミや画像・動画投稿での拡散を狙って、来場者に許諾を取っておく

イベントの画像は今後のイベントの告知や自社のPRに役立てられます。ただし、トラブルを避けるため、画像の使用に関する許諾を取っておくべきでしょう。

<特に子ども向けDIY教室がおすすめな理由>

  • ファミリー層に需要がある

DIYに興味がある人はファミリー層を中心に多いものの、集合自宅に住んでいる場合は取り組みにくい面もあるため、イベントのニーズが高いです。

  • 工務店側の費用が掛からない

工務店にある工具などを貸し出し、工事の端材を使うと費用を抑えられます。

  • 子どもの自由研究として人気

小学生の自由研究・工作に悩む家庭は少なくないため、親子ともに喜ばれるイベントになります。

  • 子どもが親を連れてきてくれる

子どものイベントは親の同行が基本になるため、子どもが興味を持つと親を集客できます。

  • SNSや口コミでの拡散が期待できる

イベントの参加者が拡散することでPR効果が高まります。

  • DIYを通して家づくりに興味を持ってくれる

DIYを楽しむために、賃貸に住んでいる人がマイホームの取得に目を向けることが考えられます。

まとめ

定期的にイベントを開催していくことは、すぐに受注には結びつかなくても、自社の認知度の向上に役立つとともに、潜在顧客を育てていくことに大いに寄与します。イベントの開催を通じて、家を建てるときやリフォームをするとき、あるいは、住まいに関する困りごとが起きたときに、地域の人が気軽に相談できるような身近な存在になることを目指しましょう。

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