ホームページ・WEBを活用した工務店の集客手法【SEO・SNS・MEO】

工務店の集客において、ホームページをはじめWeb活用を重視すべき時代となっています。そんな中、古い情報が掲載されたままホームページを更新していない、そんな工務店も少なくないのではないでしょうか。Webでの集客のために行うべき施策や、ホームページの作り方のポイントを解説していきます。

工務店におけるWeb・ホームページでの集客

昨今では、多くの人は商品やサービスを探すときWebから情報収集を行います。あらゆる業種でWebでの集客は重要視されており、工務店でも新規の顧客獲得のためには、Webでの集客施策を重視すべき時代となっています。
Webでの集客の本質的な部分は、建築業界も他の業界と変わりません。Web集客とは、インターネットのあらゆるツールを使った施策を指し、たとえば、ホームページやFacebookやTwitter、InstagramなどSNS、さらにリスティング広告などが挙げられます。
Webでの集客はユーザーが知りたい情報をすぐに届けられる即時性があり、多くの人に情報を届けられることがメリットです。また、無料サービスもあるなど、費用対効果の高さも期待できます。一方で、Googleなど検索エンジンからホームページへの流入を獲得するには専門的な知識が必要であり、競合も多いといったデメリットもあります。工務店のWeb集客やホームページの作り方のポイントについて、解説していきます。

SEO対策

ホームページでの集客では、検索エンジンで上位表示されるようにSEO対策を行うことが大切です。SEOとは Search Engine Optimization（＝検索エンジン最適化）の略称で、ポイントになるのは次に挙げる2点です。

ターゲットを定めて対策キーワードを設定する

SEO対策では、「この検索キーワードで上位表示を目指す」という対策キーワードをまず設定します。単純に検索ボリューム（※キーワードの検索数）から対策キーワードを決めるのではなく、ターゲットに沿ったものを設定してください。
たとえば、工務店が立地する市内をターゲットにするのであれば、「○○市」を対策キーワードに設定し、タイトルや見出し、本文に使用します。あるいは、50代~60代をターゲットにする場合は、「バリアフリー」「建て替え」などがキーワードになります。

検索キーワードの「知りたい」を満たす

対策キーワードで上位表示を獲得するためには、検索したユーザーが「知りたい」情報を満たすページ作りが不可欠です。ユーザーが「知りたい」情報、つまりユーザーが何の目的を持って検索しているのかを把握するには、対策キーワードで実際に上位表示されているサイトの内容が参考になります。
たとえば、「水回りリフォーム費用」というキーワードの場合、30代や40代がターゲットであれば、一般的な水回りリフォーム費用の相場をまとめますが、50代~60代がターゲットであれば、バリアフリーリフォームの費用も含めた内容のページにするとよいでしょう。

MEO対策

MEOとは、Map Engine Optimization（＝マップエンジンの最適化）の略称です。 MEO対策はローカル検索で検索順位を上げるための重要な対策となります。ローカル検索とは、ユーザーがいる場所や「地域＋商品名・サービス名」での入力をもとにした検索方法のことです。ローカル検索では、上位3位が地図とともに表示される専用枠で露出されやすいため、MEO対策では検索上位3位以内に入ることを目標にします。具体的な対策として、ホームページ内の記事数や写真を増やすなど情報量を増加させる、口コミ数を増やすといった方法が挙げられます。
たとえば、近隣に住む人が「工務店」と検索したときに、自社のホームページが専用枠に入ると集客につながりやすくなります。地域密着型の工務店にとってMEO対策は欠かせない施策といえるでしょう。

リスティング広告

リスティング広告は検索連動型広告とも呼ばれ、検索キーワードに応じて検索結果画面の上下に表示される広告です。リスティング広告では、たとえば、地元密着型でリフォームに力を入れている工務店であれば、「○○市　リフォーム」というキーワードで広告を出すなど、ターゲットに合ったキーワードを選ぶことで、自社のサービスに興味を持つユーザーに絞って集客を図ることが可能です。ユーザーがクリックすると課金される仕組みのため、予算に応じて利用できることもメリットに挙げられます。一方で、キーワードによってはクリック単価が高騰しているため、限られた予算では運用が難しいケースがあることがデメリットになります。

リフォームのWeb 広告の作り方～集客のためのポイントも紹介

2019年9月6日

スマートフォン閲覧での最適化

昨今ではスマートフォンでの検索が主流となっています。しかし、パソコン用に作られたサイトをスマートフォンで閲覧すると、文字が小さくて読みにくい、誤って別の場所をタップしてしまうといったことが起こりがちです。スマートフォンで見にくいサイトは、せっかくアクセスしたユーザーがすぐに見るのをやめて離脱してしまいかねません。
そこで必要とされるのが、スマートフォンで見やすいように最適化されたページの作成です。表示の最適化では、ページの幅や文字の大きさ、ボタンの大きさなどが重要なポイントになります。

ポータルサイトへの掲載

ポータルサイトとは、Web上の様々なサイトの入り口となるサイトをいいます。たとえば、「Google」や「Yahoo!」などの検索エンジンもポータルサイトのひとつです。
テーマを絞った特化型のポータルサイトも数多くあり、不動産全般を扱うポータルサイトには「SUUMO」や「LIFULL HOME’S」、注文住宅なら「ハウスネットギャラリー注文住宅」、リフォームなら「ホームプロ」などが挙げられます。また、地域情報が充実したローカル特化のポータルサイトもあります。
ポータルサイトには、多くの人が「知りたい」「探したい」などの目的を持って訪れますそのため、ポータルサイトで自社の情報を発信すると、自社のホームページにのみ情報を掲載している場合よりも、多くのアクセスを得られる可能性があることがメリットです。

ブログ・SNSの活用

ブログによるマーケティングとは、自社メディアとしてブログを運営することで、ホームページへの流入を増加させる手法です。質の高い記事を定期的にアップしていくことがポイントになります。FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSによるマーケティングは、ユーザー目線で情報を届けたり、ブランディングを行ったりするのに有効です。
また、SNSは活用の目的によって使い分けることもポイントとなります。例えば、洗練されたデザインの注文住宅をアピールしたいのであれば、Instagramで画像をアップ。時系列で最新情報を載せていきたい場合は、Facebookを活用するとよいでしょう。

成約率の高いホームページとは？

Web集客施策を行った結果、ホームページを訪れるユーザーが増えても、すぐに離脱してしまうケースが多かったり、問い合わせにつながったりしないのでは、集客ツールとしての意味は薄れてしまいます。流入したユーザーを「お客様」につなげるための施策も合わせて行いましょう。

ユーザーが「知りたい」情報をランディングページに載せる

ホームページに訪れたユーザーの離脱を防ぐためには、トップページなどのランディングページ(※ユーザーが流入してきた最初のページ)に、ユーザーの知りたい情報を載せます。ランディングページにて、どんな会社なのか？何が得意なのか？何を扱っている会社なのか？など、自社の商品やサービスを明らかにするのが基本です。
工務店の場合であれば、新築がメインなのか、リフォームもやっているのか、営業エリアはどこなのかといった基本的なことがわかる内容としましょう。

ターゲットに沿った画像とキャッチコピー

ターゲットに沿った画像やキャッチコピーを載せることも、ホームページを訪れたユーザーを惹き込んで離脱を防ぐためのポイントになります。たとえば、子育てファミリーをターゲットにするのであれば、「安心して子育てができる家」といった意味のキャッチコピーとともに、事例写真や子どもの写真を掲載します。

EFO対策をする

問い合わせフォームまでユーザーがたどり着いても、入力中に離脱を招いてしまっては元も子もありません。EFOとはEntry Form Optimization（＝エントリーフォーム最適化）の略称で、ユーザーがストレスを感じずにフォームを利用できるように、入力フォームを最適化することをいいます。問い合わせフォームは必須項目と任意項目を整理して表示し、必須項目を入力した段階ですばやく送信できる設計にするのがポイントです。また、必須項目を極力減らすことで、問い合わせ件数が増えることもあります。 建築業界では、問い合わせを行うと、しつこい営業や勧誘が来そうだというイメージを持つ人も少なくありません。問い合わせの段階では電話番号は任意項目とする、住所は市までの記入とするなど、返信に最低限必要な情報だけを必須項目に設定してください。